これは何のランキングか分かるかしら?
あたちの好きないちごの生産量ランキングかな?
もちろん、ちがうわ
正解は、「世界のファイナンシャル・リテラシーランキング」の結果よ
ファイナンシャル・リテラシー?
簡単に言うと、お金の知識のことよ
日本は金融教育がかなり遅れていると言われているの
アメリカやイギリスと比べてどのくらい違うか見てみましょう
主要7カ国の中では、第6位。調査対象となった143カ国中、第38位。
これは、「世界のファイナンシャル・リテラシーランキング」の中の日本の順位です。
世界的な格付け機関のスタンダード&プアーズ(S&P)が2015年に発表しました。
このランキングでは上位10か国中7か国がヨーロッパの国であり、子どもの頃からマネー教育を学んでいる欧州のファイナンシャル・リテラシーの高さが際立っています。
主要国ではアメリカが14位、日本はイマイチな38位です。
今回は、日本における金融教育の現状と他国の金融教育についてみていきたいと思います。子どもに金融教育をしていく時のヒントになるといいですね。
そもそも金融教育って何??
ウィキペディアには、以下のように定義されています。
お金や金融の様々なはたらきを理解し、それを通じて自分の暮らし社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である
「Wikipedia」より
金融教育というと、「投資」をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、お金に関する仕組みを理解して、お金との付き合い方を学ぶことを意味しているようです。
私たちを取り巻くお金の環境は、ここ数年で目まぐるしく変化してきていますね。
- 電車に乗る時はICカード(PasmoやSuicaなど)
- コンビニやスーパーでキャッシュレス決済
- ネットバンクの普及
- HuluやNetflixなどのサブスクリプション
※お金のやり取りをしなくても、口座から毎月一定額お金が引き落とされ、その代わりに動画が見放題という仕組み。
自分のおじいちゃん世代の人からしたら、ホントにびっくりするような世界ですね。直接お金のやり取りがないのに物が買えたり、サービスが受けられるなんて。。
一方で現代の子ども達にとっては、キャッシュレスは当たり前の世界。友人の子どもは、電子マネーを「魔法のカード」と呼んでおり、このカードを手にすればなんでも手に入ると思っています。確かに「ピッ」とするだけで色々買えてしまうので、まさに魔法ですね。
しかし便利さの代償として、お金の大切さを感じにくくなってしまうのも事実です。
目に見えないお金を使う時代に誕生した子どもは、きちんとその特性を理解したうえで付き合っていく習慣を身につけないといけません。
でも実際、学校で教わる金融教育はごくわずかなんですね。
日本における金融教育の現状
日本の中学校・高校が行っている金融経済教育の年間の時間数です。
日本の中学・高校の生徒は年間に0~5時間程度しか金融教育を受けられていません。
国語、数学などと比較すると、とんでもなく少ないですね。
中学1年生は、国語や数学は年間で140時間学ぶことになっています。それに対して、金融教育は7割以上の学校が年間で0時間となっています。ほぼやってないのと同じやん!ってツッコミたくなる時間数です。
数学の学習はとても大事だと思いますが、実際に日常生活で高度な計算式を使った計算をする機会はほとんどありません。
でもお金は、毎日私たちの生活に関わってきます。
社会に出て自力で生きていくためには、やはり金融の知識はあるに越したことはないと思うのです。
イギリスとアメリカの金融教育
金融教育が進んでいる国では、実際にどのようなことがなされているのでしょう。金融教育が進んでいると言われているイギリスとアメリカを参考にしてみました。
- イギリスの金融教育
イギリスは「金融リテラシー」という言葉が生まれた国です。日本のNISAのモデルになったISA「少額投資非課税制度」もイギリスの制度ですね。
2014年9月から、公立学校のカリキュラムに金融教育を盛り込んでおり、意識の高さがうかがえます。
- 5歳~16歳の義務教育の中に金融教育の視点が含まれている。
- 小学校卒業までにお金に関する社会構造の理解を目指す。
- 友達にお金を貸したがかえしてくれない、どうすればいいかをテーマに議論する。
- アメリカの金融教育
アメリカは州ごとに金融教育に取り組んでいます。
- 個人のパーソナルファイナンス(個人のお金や計画や管理)を重視する。
- 家庭にあるしばらく使う予定のないお金に関して、どんな状態にしておけばもっとも効率的かを考え学ぶ。
- 現金・預金で持っている場合と、株式や投資信託などによって運用するのではどちらが有利か、どんなリスクがあるのか、自分なりの考えをもってお金を働かせる十分な知識を学ぶ。
- 生活に直結するクレジットカードとデビットカードの違いや使い方を学ぶ。
そういえば以前、お笑い芸人パックンマックンのパックンが母国アメリカで受けていた金融教育の記事を読んだ時、日本とこんなに教育が違うんだ~と感じたことを覚えています。ちなみにパックンの家では、積極的にお金の話を話をするそうです。
イギリスでもアメリカでも早いうちから学校教育の中で金融教育が行われています。
内容も、実際に起こりうる出来事を想定してディスカッションしたり、ゲームでシミュレーションしたりと、
実生活に使える知識やノウハウを習得できるものになっているところが興味深いです。
物事を学ぶには、まず見本を「真似る」ところから。
我が家での金融教育も、まずはイギリスやアメリカのやり方を参考にしていきたいと思います
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