お正月休みも明け、新年が始まりました。
子どもたちはこのお正月に、たくさんのお年玉を手にできたのではないでしょうか。
日本テレビ『スッキリ』で、お年玉をお小遣いとして年俸制にして渡すという内容が取り上げられていました。

年俸制ってどういうこと?



年に1回もしくは2回、ある程度まとまったお金を子どもに渡すのよ。



それは嬉しいね!僕ならすぐに欲しいおもちゃ買っちゃうな。



計画性なく使ってしまうと、年末にかけてお金がなくなりひもじい思いをすることになるわ。



そうか…。本当に欲しいものに使いたいから、何に使ったらいいか考えなきゃいけないね。
このように、お小遣いを年俸制にするメリットは、計画的にお金を使うようになる点にあるようです。
お小遣い年俸制が面白かったので、メリットなど色々と考えてみました。
お小遣いの渡し方


お小遣いの渡し方としては、次の方法を取り入れているご家庭が多いのではないでしょうか。
- 定額制で渡す(週ごと、月ごと、年ごと等)
- 必要になった時に渡す
- 何かを達成した時に報酬として渡す
定額制で渡す (週ごと、月ごと、年ごと等)
決まったタイミングに決まった金額を渡す方法です。
月に1回お小遣いを渡す方が多いと思いますが、週に1回や半年に1回など、定期的に渡します。
「お小遣い年俸制」も、この定額制に含まれます。
いつお小遣いがもらえるか分かっているため、計画が立てやすくなります。
必要になった時に渡す
子どもがお小遣いを必要だと感じた時に渡します。
常に使えるお金が手元にないため、無駄遣いがしにくくなります。また、親も本当に必要なものかどうか、その都度判断することができます。
「なぜそれがが欲しいのか」を子どもに説明させることで、子どもに考える力がつきプラスになります。
何かを達成した時の報酬として渡す
テストでよい点数を取った時、お手伝いをした時などに、ご褒美として渡す方法です。
頑張った対価として、お金を得ることができるため、お金の大切さをより実感しやすくなります。



定額制や必要な時にあげる方法をベースとして、何か達成した時にプラスでご褒美としてあげるといったように併用させているご家庭も多いわね。
お小遣い年俸制のメリット


お小遣いを渡す方法はいくつかありますが、年俸として渡す家庭が増えていることが近年話題になっています。
いったい年俸制のメリットはどんなところにあるのでしょう。
- 月ごとにお小遣いをもらうより、計画性が身に付く
- 身近なものの値段について考えるようになる
- 目標が立てられる
- 増やすにはどうすればよいか考えるようになる
一番のメリットは計画性が身に付くこと
やはり一番のメリットは「計画性が身につく」ということです。
例えばもらった1万円を短いスパンで、お菓子やシール、ガチャガチャなどに使ってしまうと、お金はすぐになくなってしまいます。
しかし、小さい支出を我慢すれば、より高額なおもちゃを手に入れることができます。
目先の欲望に惑わされず、本当に今それが必要なのか、吟味しながら欲しいものを選ぶようになります。
最終的には「増やすためにはどうすればよいか」を考えられる子に
年俸制だと1年間でもらえるお小遣いの金額は決まっています。
上限が決まっているため、節約をしてお金を計画的に使うことはできても、お金を増やすことはできません。
親にねだってももらえないため、お金を増やしたければ自分でお金をつくることを考えなければなりません。
お金つくる方法としては、いらなくなったおもちゃをフリマアプリなどで売る方法などがあります。
また、最初に親と約束をして、お手伝いをすることで報酬を得られることもできるかもしれません。



以前読んだ『金持ち父さん貧乏父さん』の著者も、子どものころにお金を増やしたいと思って様々ことをしたと言っていたわ。
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏も、子どもの頃にお金を増やしたいと思い、
お金そのものを作ろうとしたり、ごみ拾いの対価としてお金をもらったり、自分でレモネードを作って販売したりと、工夫してお金を増やそうとしたと言及していました。
型に金属を溶かして固めてお金を作ろうとしたことは子どもならではの微笑ましいエピソードですが、やはり「お金を増やしたい」という想いから様々な工夫が生まれたというわけです。
年俸制を取り入れて、子どもが「お金を増やすにはどうしたらよいか」というところまで自力で考えられるようになれたら素晴らしいことです。
今年から学校の家庭科で金融教育(資産形成など学ぶ)がスタートすることですし、家庭でもお小遣いを通して子どもにお金について教えていきたいものですね。


年俸制にするときの注意点


メリットが多いお小遣い年俸制ですが、取り入れるにあたっていくつか注意点があります。
- 年に1回ではなく、2回(もしくは3回)からスタート
- 子ども自身に管理させる
- 管理状況を親が定期的にチェックする
年に1回ではなく、2回(もしくは3回)からスタート
年齢が小さい場合、最初は年に2、3回に分けて年俸制を導入するのが好ましいです。
もらった直後に一気にお金を使ったらその後どうなるのか、など失敗を重ねながら、子どもも使い方を学んでいくはずです。
少しづつお金を管理できるようになったら、お小遣いを渡す周期を年に1回にしていきます。
子ども自身に管理させる
できるだけ親が口を出さないようにします。



お小遣い帳をつくり管理してくのもよい方法だと思うわ。
ノートには「渡した金額」「何に使ったか」「残高」を書いていきます。
一冊のノートに視覚化することで、自分の行動を把握することができるようになります。
買いたい(使いたい)ものの目標や反省等をまとめておくと、お金の大切さを学ぶことにつながるでしょう。
管理状況を親が定期的にチェックする
親は口は出さないとは言ったものの、状況をチェックすることは必要です。
子どもが間違った使い方をしてしまった時や、自分の行動を振り返って使い道を反省している時は、どうしたらよいのか話し合いをすることで、子どもは正しい使い方を学んでいくはずです。
お小遣いの管理をきっかけに家庭でお金の話しができる環境が作れるといいですね。
年俸はいくらに設定する?
お小遣いを年俸制にする場合、金額をいくらに設定したらよいのか迷うところです。
とあるブロガーさんは、学年ごとに金額を設定されていました。
参考になる金額でしたので、載せておきます。
1・2年生 10,000円
3・4年生 15,000円
5・6年生 20,000円
1年間だと結構大きな金額に感じられます。
例えば1・2年生に渡す10,000円を12か月で割ってみると、1か月あたりのお小遣いは約830円です。
子どもに1か月に使えるお金がいくらなのか教えたり、830円だと何か買えるのか教えながら、お金について理解させていけるとよいかもしれません。
まとめ(感想)
子どもが小学生に上がるくらいのころから、考え始めるお小遣いの渡し方。
ただあげるだけでなく、子どもがお金について興味が持てるように工夫していきたいものですね。
『スッキリ』のコメンテーターの方々はVTRを見終えた後、こんな発言をしていました。
A氏 「私自身がキャッシュレスで買い物をバンバンして、後で請求書をみてわーっとなってしまうタイプ。親目線で見ていたけれど自分もちゃんもしなければと思いました」
B氏 「自分もアスリートだったときは年俸制だったので1年間のプランを決めて行動していました。子どものうちから、もらったお金を最大限生かせる使い方を考えたりすることは、良いことだと思います」
大人になってからも必要とされるお金のやりくり。
子どもうちにお小遣いに年俸制を取り入れて、お金の仕組みを学ばせていくのも面白いと思います。
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