まずこちらの表を見てください。
この表は、日本銀行調査統計局が2021年8月に発表した「資金循環の日米欧比較」から抜粋した表です。
日本とアメリカを比較すると、「あるもの」の割合が正反対となっています。
この表から読み取れる事実を読み解いていきましょう。
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日米欧の個人金融資産の割合
先程の表は日本・アメリカ・ヨーロッパでそれぞれが保有する個人金融資産の割合です。
その中で、株や投資信託の割合に注目してみましょう。
日本では、約14%を占めています。
あなたの資産状況と比べてみて、いかがでしょうか?
この数字はあなたにとって、高いでしょうか?それとも、低いでしょうか。
ウチはもう少し株や投資信託の割合があるかな・・・?
参考までに、我が家はズバリ約60%が株・投資信託の割合よ。
他の国を見てみると、アメリカでは51.0%、ヨーロッパでは27.8%を株・投資信託で保有しています。
これを見ると、日本人がいかに株や投資信託へ投資をしていないかが分かりますね。
僕も最初そうだったけれど、日本人って他の国の人たちと比べて、投資に対してあまり良いイメージを持っていないよね?
実際、とある調査によると「日本人は投資に対してどんなイメージを持っているか?」について、こんな結果が出たのよ。
「ギャンブルのような怖さがある」と答えた人が全体の45%、「専門性が高くて、難しい」と答えた人が22%いるということです。
このように、「投資は怖いもの」や「難しい」といったマイナスのイメージを持った人が多いようです。
さらに、日本で生まれ育つと、投資といえば、
- 「楽してお金を稼ぐ」少し汚いイメージ
- リスクが高そう
- 失敗が怖い
という印象を持ってしまいがちなのです。
確かにぼくも投資を始める前はそう思っていたよ!!
実は、これには過去の戦争が関係しているのよ。
なぜ多くの日本人は投資をしないのか?
理由①第二次世界大戦
第二次世界大戦中に、日本は戦費に約7,600億円のお金を使ったと言われています。
今の日本のGDP(国内総生産額)が約540兆円であることを考えると、それほど大きな金額に見えませんが、当時の国内総生産額は約230億円でした。
ということは・・・国内総生産の約33倍ものお金を戦争に使ったということなんだね?!
計算が早いわね、ヤッピーくん。
そして、戦争に負けた日本は1兆300億円もの賠償金を支払ったのよ。
ということは・・・当時の国内総生産額の約44倍だね!!
戦争後、お金がなかった日本は「投資をする」という考えに至らなかったのです。
お金を手に入れるには「自分が働くしかない」「汗水垂らしてお金を稼ぐことが正義だ」と刷り込まれてしまった、と言われているのよ。
なるほど。そこから「楽して稼ぐ」ことが悪いイメージにつながっていったんだね!
理由②朝鮮戦争
第二次世界大戦に敗れ、多くのお金を失った日本にチャンスが巡ってきます。
それが、朝鮮戦争による「朝鮮特需」です。
日本はこの戦争に直接参加をしたわけではありませんが、アメリカ軍から戦争の物資を生産するよう依頼されることになります。
そこで「ものづくり」の技術を身につけた日本は製品を大量生産し、他国へ輸出していきます。
それが、後の高度経済成長にもつながり日本は先進国の仲間入りを果たすことができたのです。
この成功体験により、「ものづくりこそ素晴らしいものだ」といった考えが浸透していき、戦後の教育では、投資の重要性が教えられなかったみたいなのよ。
確かに日本の「ものづくり」は世界に誇れるよね!
でも、それが親から子へと引き継がれ、今の「投資をしない日本」を創り上げてしまったとも言われているのよ。
だから、投資について学校や親からも教えてもらってこなかったんだね。
これからは投資をする時代
ただ、ここで説明したことが全ての原因ではありません。
実は一番言いたいことは、「戦争が投資を抑え込んでしまった」ということではなく…同じ考え方にずっと固執するのは良くない、ということよ。
数十年前までは、「大量にものを作って売る」「そのために一生懸命働く」ことで、給料がもらえて、生活をしていくことができたかもしれません。
ただ、今後は、超高齢化社会・老後2,000万円問題・AIの台頭といったように、ただ自分が働いて収入を得るだけでは生活ができなくなる可能性があります。
もし余裕のあるセカンドライフの準備をしていきたいと思われるなら、少し考え方を変えて、投資を始めることを検討してみてはいかがでしょうか。
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