「幸福の条件」を手にしたい人に向けて書かれた、 人生設計の提案書。
世の中のみんなが「幸福」でありたいと願い、どうやったらより幸せな生活を送れるのかを模索しています。
『幸福の資本論』は「幸福」とは何か?その答えを論理的に教えてくれる一冊です。
稼ぐ力や人との関わりを金融資本に変えられるものとして捉えている点など、日本の会社員を対象に書かれている部分が多くあります。
会社員にとって、稼ぐ力を育てることがどれだけ重要かが分かり、今後の働き方を見直すきっかけを与えてくれます。
キャリアについて考えさせられる内容よ。
今の自分が置かれている状況を客観的に受け止め、これから頑張ろうという気持ちになれます!
- 幸福の条件を知り正しく人生を設計することで、幸福を手にするヒントが得られます。
- 自分が目指すべき人生は何か、今後の将来設計におけるアドバイスが得られます。
著者のプロフィール
著者:橘玲
2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。
『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ベストセラーに。
メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信やダイヤモンド社との共同サイト『海外投資の歩き方』など精力的に活動の場を広げている。
橘玲公式サイト http://www.tachibana-akira.com/
本の概要
社会評論家でもある橘玲氏の集大成ともいえる内容で、初めて「ひとの幸せ」について真正面から取り組んでいます。
筆者は幸福であることを条件づけるものは、「自由」「自己表現」「共同体=絆」の3つであるとし、
「幸福」に生きるための土台として「金融資本」「人的資本」「社会資本」3つの資本づくりを提案しています。
■3つの資本
- 金融資本(現金や株式、不動産など)
- 人的資本(自己実現、労働力、スキル、稼ぐ力、仕事)
- 社会資本(会社、地域、仲間、友人、家族、コミュニティ)
この3つの資本の組み合わせによって生まれる「人生の8パターン」によって、すべてのひとびとの「幸福」のカタチが説明できるとしています。
人生の8つのパターンの例
社会資本(中学からの友達ネットワーク)しかない田舎のマイドルヤンキーは、「プア充」。
「友だちネットワーク」から排除されるとたちまち3つとも持っていない「貧困」に陥る。
金融資産がなくても、高収入を得られる職業につき、友だちや恋人がいれば、人的資本と社会資本を持っている「リア充」。
人的資本と金融資産があって社会資本がないのは、「金持ち」の典型、という具合。
3つの資本をすべてそろえることは難しいけれど、せめて2つをそろえれば「幸福」といえる状態になるのではないか。
では、どうすれば幸せの条件である2つをそろえることができるのか…、そして「幸福」になれるのか。
3つの資本を解説しながらその答えを追いかけます。
本を読んだ感想
幸福という主観でしか評価できないあいまいな言葉を、うまく定義づけしている本だと思います。
定義づけの方法として、3つの評価項目を使い総合的に幸福度合いを示す方法も興味深かったです。
そのため、本の中に自分を登場させて、自分に足りているもの・足りていないものがイメージできました。
今の日本に生まれたという奇跡と幸運をもつ私たちにとって、幸福の土台を作ることは決して不可能なことではありません。
身体が動くうちにしっかりしっかり稼ぎ、老後を短くするために続けられるキャリアを(副業を含め)見つけ、稼いだお金から資産を増やす流れをつくり、経済的自由を得るための準備をしたいと思います。
自分を幸せにしてあげたいと思ったら、読んでみてほしい一冊です!!
■橘玲のその他オススメ本
この著者は金融系の本をたくさん書いているの。
切り口が面白く、ためになるので、大変おすすめよ。
コメント