英国王室属領オフショアファンドメーカー「DOMINION（ドミニオン）」について

DOMINION(ドミニオン）とは

Dominion Capital Strategies Limited.（ドミニオン・キャピタル・ストラテジー）は、イギリス領ガーンジー島に籍を置いている投資会社です。

DOMINIONグループはスイスの富裕層一族によって、2004年にスタートしました。
その後、マルタ、シンガポール、ロンドンに展開し、2017年にガーンジー島でドミニオン・キャピタル・ストラテジーを設立。2020年10月から、待望のアジア展開をスタートしました。

ガーンジー島

英国王室属領のオフショア地域です。
独自の議会と政府を持ち、高度な自治権を有していますが、外交及び国防に関してのみイギリス政府に委任しています。
オフショア金融センターとして人気が高く、金融システムが整備されているため、世界有数の銀行や資産運用会社の拠点があります。

ガーンジー金融サービス委員会により、金融会社の資産は、必ず分別管理口座によって管理されるという法律が採用されています。マネーロンダリング防止政策を徹底的に行っていることでも知られています。

信用格付け：S&P AA-

■S&P格付けとは
アメリカの２大格付け会社「S&P（スタンダード・プアーズ）」よって付けられる等級のこと。
政府や企業、金融商品の信用状態に対してつけられます。

【格付けの基準】
評価　高　AAA　AA＋　AA－
　　　中　A＋　A　A－
　　　低　BBB＋　BBB　BBB－　BB＋

【主要７カ国の格付け】※参考
ドイツは　AAA　
カナダ・米国　AA＋
フランス・イギリス　AA
日本　A＋
イタリア　BBB

DOMINIONの特徴

• 積立投資商品
  従来オフショア投資と言えば保険タイプのものが一般的でしたが、ドミニオンは投資信託です。
  保険タイプのものは、減額をしたり積み立てを一時お休みすると、独自のボーナスが消滅するというルールがありましたが、ドミニオンのような投資信託はそもそもボーナスがないため投資スタイルに柔軟性があります。つまり、減額や一時ストップをしてもペナルティがありません。

• カストディアンバンク
  カストディアンバンクとは、投資家 のためにお金や証券を保護する銀行のことです。
  ドミニオンの顧客資産はBNY MELLON（バンク・オブ・ニューヨーク・メロン）のカストディアン口座に分離管理されます。BNY MELLONは、33兆ドルを超える資産管理を行っている世界最大の銀行です。

• フィンテック
  ドミニオンは比較的新しい会社であるが故に、フィンテックに特化しています。申し込みはオンラインですべて完結できます。自分の資産もオンライン上で24時間確認することができます。

• 商品が２種類のみ
  ドミニオンの商品は、積立型ファンドと一括型ファンドの２種類のみとなっています。
  
  

パンフレットはこちらから見ることができます↓
・積み立て型ファンド　MSS（MY SAVING STRATEGY：マイセービングストラテジー）
・一括型ファンド　MIS（MY INVESTMENT STRATEGY：マイインベストメントストラテジー）

優れている２つのポイント

ドミニオンが優れいているのはこの２つのポイントです。

１．手数料がシンプル

従来の保険タイプの商品では、手数料は「ポリシー手数料」「初期口座手数料」「管理手数料」「運用手数料」などがありましたが、ドミニオンの手数料は１種類で投資金額に対して算出されます。
※手数料については別記事で書きたいと思います

２．資産の管理方法

従来の保険タイプの投資商品は、保険会社名義で管理されていますがドミニオンは顧客名義で管理されています。
言い方が悪いかもしれませんが、保険会社名義で管理されているということは、保険会社がそのお金に手を出そうと思えば出せてしまうわけです。一方、個人名義での管理であれば個人の同意がなければ引き出すことができないので、安全性がより高いといえます。

逆にデメリットになりえるポイントは、以下のような点でしょうか。

デメリットになりえるポイント
・歴史が浅い（歴史がある方が安心な人にとってはデメリット）
・パンフレットが英語版のみ(今のところ…)

まとめ

いかがでしたか。今回は新しくアジア展開を始めたドミニオンについて紹介いたしました。
保険タイプの海外積立投資商品が多い中で、ドミニオンは選択肢の１つとして魅力的な商品でははいかと思います。

ドミニオンは比較的歴史が浅いので日本ではまだ認知度が低いですが、これから有名になっていくことが予想されます。

歴史が浅いがゆえに過去の運用成績のデータは少ないですが、パンフレットにきちん載っているのでこの辺について追ってブログで紹介していきます。