外貨建ての商品には為替リスクがあるってよく聞くわ
どのくらい変動して大丈夫なものなのかしら
ニュースでもよく目にするから不安になるわ
よく外貨建て商品のデメリットの一つに「為替リスク」が挙げられます。
リスクって聞くと、どうしても「危険」や「損失」を連想してしまいますね。
でも投資の世界のリスクは、「危険」や「損失」を意味しているわけではないんです。
この為替リスクを正確に理解して、今後の投資生活をより楽しいものにしてきましょう。
・為替リスクの意味を知ることができます
・自分のリスク許容度を知り、どのくらい為替が変動しても耐えられるのか目安が分かります
・安心して投資ライフを送ることができます
為替リスクとは
為替リスクとは、為替相場の変動により、投資した外貨立ての資産の円評価額(価値)が上がったり、下がったりする可能性があることを言います。
為替リスク|証券用語解説集|野村證券 (nomura.co.jp)
外貨立ての商品(預金・保険・FX・株・投資信託)の販売員は、契約前に「為替(変動)リスク」について説明しなければならないと法律で決められています。
これまでに外貨建ての商品を購入したことがある人であれば、販売員の方から、
外貨預金には変動リスクがあります。為替相場の変動により為替差損が生じ、お引き出し時の円貨額がお預入れ時の払込円貨額を下回る(元本割れとなる)リスクがあります。
なんて、説明を受けたことがあるかもしれません。
「元本割れのリスク」とか言われちゃうと、なんだか不安だなぁ
でも怖がる必要は全くないの
投資の世界のリスクは「損失」の意味ではないのよ
まず「リスク」という言葉を正確に理解しましょう。
投資の世界では「リスク」という言葉は、「振れ幅があること、確実ではないこと」を意味します。
具体的には、リターン(収益)の振れ幅のことを指します。イメージでいうとこんな感じです。
有価証券Aに比べると、有価証券Bの方が価格の変動の幅が大きいということがわかるかと思います。この場合、有価証券Bの方が「リスクが大きい」といえます。大きな収益を期待すると、リスクが大きくなり、逆に大きな損失の可能性も増す、ということです。
必ずしも「危険」や「損失」を意味するわけじゃないんだね
投資プランを考慮するうえでの為替変動の考え方は、自分がどの程度の振れ幅(リスク)なら許容できるかということに関わってきます。
為替リスクのシミュレーション
実際に表を使って説明していきます。
■月間拠出額$1,000を20年間運用した場合のシミュレーション
- 1ドル=100円と想定
- 20年間拠出した時点での運用評価を2パターン設定(4%と7%)
- それぞれの運用評価を、ドル円相場で円換算した際の評価額
- 合計拠出金額は$1,000×12か月×20年=$240,000
- 円安の時
4%で運用した場合も、7%で運用した場合も、積み立てた2,400万円より増えているので問題はないです。運用的には大成功です。
- 円高の時
損益分岐点がどこになるのかがポイントになります。
4%で運用した場合:
積み立てたお金(元本)より金額が下回るのは、65円~70円のゾーンです。
つまり、今後恒久的に円高が進み、1ドル=65円~70円になると想定するのであればこれはリスクとなります。
逆に、今後円高が進んでも1ドル=90円くらいかなと思っている人にとっては、資産が目減りする心配はないので、これはリスクにならないと言えます。
7%で運用した場合:
円高が進み、1ドル=60円になったとしても元本割れしていませんね。上表には記載されていませんが、1ドル=45円くらいで元本割れになる計算です。
4%~7%で運用した場合、相当な円高が進まない限りは資産が減る心配はなさそうだね
長期積み立てるとよりリスクは軽減できるから、その点も覚えておいてね
まとめ
リスクとは、リターンの振れ幅のことを意味すると説明しました。
そして、この振れ幅が自分が取れるリスクの許容度ということになります。
自分がどの程度の振れ幅なら許容できるかを頭に入れておけば、為替の変動に一喜一憂することなく安心して投資ライフが送れるようになります。
つまり、為替リスクを知るメリットはこの2つ。
- 周りの意見や言動に左右されず、安心して投資ライフが送れるようになる
- 為替リスクを怖がらなければ、世界基準の投資プランを選択できるようになる
為替リスクと聞いて、拒否反応したり、思考停止している人はもったいない!!
正しい知識を身につけて、投資を楽しんでもらえると嬉しいわ
YAPPY GLOBAL LAB.では、資産運用のご相談を承っています
ご相談希望の場合は「LINE登録」→「個別相談お問合せ」より、お気軽にご相談ください。
コメント